AI動画撮影チーム開発物語 第3話 AIがYouTubeを作る仕組みを設計した
役割分担の大枠は見えた。次にやるべきは、それぞれの役割を、実際にどうつなげて動かすかという、流れそのものの設計だった。
今回の目標:企画から公開までの流れを、一本の線にする

今回の目標は、企画を思いつくところから、映像ができあがり、公開の準備が整うところまでを、途切れることのない一本の流れとして設計することだった。
なぜ、流れの設計にこだわったか

ブログのときの経験から学んだのは、それぞれの工程がバラバラに動いていては意味がないということだった。Claudeが記事を書いても、Google Driveに正しく置かれなければ次に進めないし、そこからChatGPTがWordPressに送ってくれなければ、記事は日の目を見ない。動画も同じはずだ。それぞれの工程を線でつなぎ、途切れなく流れる仕組みにしなければ、結局は人の手作業が随所に必要になってしまう。
考えた流れ:台本、映像、音声、そして編集

まず頭の中に描いたのは、次のような流れだった。Claudeが企画と台本を作る。その台本をもとに、専門の映像生成AIが場面ごとの映像素材を作る。同時に、台本のセリフやナレーション部分を、音声合成のAIが声にする。そして最後に、これらの映像と音声を、編集の工程でひとつの動画にまとめ上げる。
言葉にすればシンプルだが、これを実際に機能させるには、それぞれの工程の間で、正しい形式のデータを、正しいタイミングで受け渡す必要がある。ブログのときは文章と画像という、比較的シンプルな受け渡しで済んでいたが、動画の場合は、時間軸に沿って複数の素材を組み合わせる必要がある分、格段に複雑になりそうだった。
フォルダ構成を、動画用に拡張する

Google Driveの中身も、これに合わせて見直す必要があった。ブログのときに作った「記事」「画像」というシンプルな構成では、とても足りない。台本を置く場所、映像素材を置く場所、音声データを置く場所、そして完成した動画を置く場所。それぞれを整理し、後から見て迷わない構成にする必要があった。ここでも、ブログのときに「内容や文章がズレないように」という方針だけを伝えて設計を任せたときのことを思い出しながら、同じように大枠の方針だけを決め、細かい設計は任せるという進め方を選んだ。
見えてきた、一番大きな不安

設計を進める中で、頭から離れなかったのが、データの大きさの問題だった。ブログのときでさえ、容量の大きい画像はGoogle Driveへの自動転送がうまくいかず、気づかないうちに画質が崩れるという苦い経験をした。動画のファイルは、画像とは比べ物にならないほど大きくなる。あのときの壁が、今度はもっと大きな形で立ちはだかるのではないかという予感が、拭いきれずにあった。
今回学んだこと
この段階で学んだのは、複雑な仕組みほど、最初に全体の流れを描いておくことの大切さだった。細かい部分から作り始めると、後になって全体のつながりが破綻してしまうことがある。まず大きな流れを描き、その上で各工程を詰めていくという順番を守ることが、複雑な仕組みを作る上での基本なのだと、改めて実感した。
次回への課題
設計図は描けた。しかし、絵に描いた餅のままでは意味がない。次回は、実際にこの仕組みを動かしてみて、初めて動画が形になった瞬間について書いていきたい。
