ランクバリスティック配信で学んだ、配信と空気の話
ランクバリスティックを配信していた時の話です。
この頃の私は、配信にも少し慣れてきて、
「配信って、だんだん楽しくなってきたな」
と感じ始めていました。
リスナーさんからは、
「ちょーうまい!」
「今の動き良かった!」
といったコメントをもらうこともあり、
正直に言うと、
少しだけ調子に乗っていたと思います。
ゲーム内チャットでも、
「ナイス!」
「いい動き!」
と声をかけてもらえることがありました。
ただ、今思えばそれは、
低ランク帯だったからこそ許されていた空気だったのだと思います。
ランクが上がっていくにつれて、
周りのプレイヤーの動きは明らかに変わりました。
判断が早い。
立ち回りが的確。
ミスが少ない。
そして私はというと――
まったく活躍できませんでした。
敵を倒せない。
流れを作れない。
チームに貢献できている実感もない。
「あれ、さっきまで楽しかったのに」
そんな違和感を抱えたまま、試合は進んでいきました。
「配信がバレたかも」と思った瞬間
そんな中、ゲーム内チャットで、
仲間の一人が「配信中」といった発言をしました。
その一言を見た瞬間、
頭の中で、スッと音が消えた感覚がありました。
「あ、配信してるの、バレたかも」
そう思った瞬間から、
自分のプレイ一つ一つが、
急に“見られているもの”に変わった気がしました。
でも、あとから冷静に振り返ると、
これは私の思い込みだった可能性もあります。
その人自身が配信していたのかもしれませんし、
Twitchで配信している私に気づいたからの発言だったのかもしれません。
正直なところ、
どちらだったのかは分かりません。
ただ、その時の私には、
そんなことを冷静に考える余裕は、まったくありませんでした。
なぜなら――
私はその試合で、まったく活躍できていなかったからです。
キルも取れない。
役にも立っていない。
それなのに、
「配信している」という情報だけが、
自分の中でどんどん大きくなっていきました。
その瞬間、
チャットの文字が、すべて自分に向けられているように感じました。
実際には、
誰に向けた言葉でもなかったかもしれません。
でも、調子が悪い時ほど、
人は一番悪い解釈をしてしまうものです。
正確に言うと、優しさが消えました
それまであった余裕や、
「まあ大丈夫か」という気持ちが、
このあたりから一気になくなりました。
ゲーム内チャットでは、
- 「0キルってありえない」
- 「別のゲームやった方がいい」
そんな言葉も目に入るようになりました。
冷静に考えれば、
全員が私に向けた言葉ではなかったかもしれません。
でも、
活躍できていない時ほど、こういう言葉は深く刺さります。
「配信している自分が悪いのか」
「ランクに来た自分が間違っていたのか」
そんな考えが、頭の中をぐるぐる回っていました。
この時、はっきり感じたのは、
配信とランクマッチの相性は、人によって全然違うということです。
この経験から決めたこと
この経験をきっかけに、私は一つ決めました。
万が一、仲間に迷惑になるような配信はやめよう。
もし私が、
入ったチームが毎回勝てるくらい強かったら、
それはそれで配信したいです。
……が、現実はそう甘くありません。
配信は楽しいです。
誰かとつながれるのも嬉しいです。
でも、
誰かに負担をかけてまで続けるものではないと、
この時、はっきり分かりました。
上手くいっている時よりも、
上手くいかなかった時の方が、
自分にとって大事なことが見える気がします。
これは、そんな配信者としての黒歴史であり、
同時に、今につながる大きな学びでもあります。
もし、配信中に似たような気持ちになったことがあるなら、
それはあなたが弱いからではありません。
