AI Publisher開発物語 第8話 URLを叩くと、文字が返ってきた
記事と画像がそろっても、それをWordPressに載せる最後の一手間が残っていた。ここも、できることなら自動でやりたかった。
今回の目標:WordPressへの投稿を、自分専用の仕組みで自動化する

今回の目標は、記事と画像をWordPressに手作業で貼り付けるのではなく、専用の仕組みを使って自動的に反映させることだった。そのために選んだのが、ChatGPTと一緒にWordPress用のプラグインを自分で作るという方法だった。
なぜ自作という選択をしたか

既存のツールを探すという選択肢もあったが、自分たちのフォルダ構成やルールに合わせて動く仕組みが欲しかった。世の中にある汎用的なツールでは、細かい部分がどうしても噛み合わない。それなら、ChatGPTに手伝ってもらいながら、必要な機能だけを持つプラグインを一から作ってしまおうと考えた。いろいろな外部サービスと連携できる可能性があることが分かってきたことも、この決断を後押しした。
最初の一歩:WordPressの外部連携の仕組みを知る

まず取り組んだのは、WordPressが標準で備えている「REST API」という仕組みについて調べることだった。これは、WordPressの中身を外部のプログラムから読み書きできるようにする、公式の窓口のようなものだ。
最初は右も左も分からない状態だったので、簡単な実験から始めた。決まった形式のURLに向けてリクエストを送ると、記事の内容や情報が「JSON形式」と呼ばれる、プログラムが扱いやすい文字の形で返ってくる。これを実際に試してみて、URLを叩くと本当に文字が返ってくるということを、自分の目で確認できたときは、地味に感動した。
壁:ログインパスワードでは、外部からのアクセスはできない

次にぶつかったのは、認証の壁だった。普段WordPressにログインするときのパスワードでは、外部のプログラムからのアクセスはできない仕組みになっている。調べていくうちに分かったのは、WordPressには「アプリケーションパスワード」という、外部連携専用の特別なパスワードを発行できる機能があるということだった。
管理画面から、この専用パスワードを発行し、それを使ってプログラム側から接続を試みる。この手順を一つひとつ確認しながら進め、無事にAPI経由でのやり取りができることを確認できたときには、ようやく道が開けた感覚があった。
実験を重ねて、少しずつ形にしていく

ここから先は、地道な実験の繰り返しだった。REST APIとアプリケーションパスワードを使い、記事の投稿、画像のアップロードといった機能を、一つずつ試しながら組み立てていった。うまくいかないことも多かったが、そのたびにChatGPTと一緒に原因を探り、少しずつプラグインの形を整えていった。
今回学んだこと
この段階で学んだのは、複雑に見える仕組みも、公式に用意された窓口と、正しい認証手段さえ分かれば、着実に動かせるということだった。専門知識がまったくなかった状態から、ひとつずつ用語を調べ、実験を重ねることで、少しずつ理解が積み上がっていく感覚は、これまでの試行錯誤とはまた違った手応えがあった。
次回への課題
記事の投稿という最後の関門に、ようやく手がかりが見えてきた。次の課題は、このプラグインを実際に使える形に育て、記事と画像を継続的にWordPressへ送り込む流れを完成させることだ。次回は、その仕上げの過程について書いていきたい。
