結論:記事を1本ずつ直すのではなく、まず記事作成テンプレートを直せば、多くの記事が一気に改善できることが分かりました。「ブラウザでClaudeを使うと何ができる?」という前回の記事で紹介した検証の中から、今回はWordPressでの実践を詳しく紹介します。

何を試したか

段落1

WordPressの投稿一覧画面と、SEOプラグインの分析画面を開いた状態で、Claudeに「このサイトの記事全体で共通しているSEO上の課題を教えて」と依頼しました。1記事ずつ個別に見てもらうのではなく、複数の記事を横断して、共通するパターンを見つけてもらうという依頼の仕方がポイントです。

分かったこと

出てきた分析は、想像していたよりもずっと具体的なものでした。多くの記事に共通して、いくつかの根本原因があることが分かりました。

  • タイトルや本文冒頭に、狙っているキーワードが完全に一致する形で入っていない記事が多い
  • 記事同士をつなぐ内部リンクがほとんど設定されておらず、読者が1記事読んで離脱してしまう構造になっている
  • 一部の装飾的なブロックが、SEOプラグイン側でうまく本文として認識されていない可能性がある
  • 画像の代替テキスト(alt属性)が設定されていない記事が多い

これらは、1記事ずつ個別の事情というより、記事を作る際のテンプレートそのものに起因する、共通の課題でした。

優先順位をつけた改善の考え方

すべてを一度に直そうとすると収拾がつかなくなるため、影響の大きい順に手をつけるという考え方を提案してもらいました。まずはキーワードの一致と内部リンクの追加という、検索評価と読者導線の両方に関わる部分を優先し、画像の代替テキストのような細かい部分は後回しにする、という優先順位です。

テンプレートを直すという発想

段落4

最も効果的だったのは、「既存記事を1本ずつ直す」のではなく「今後作る記事のテンプレート自体を直す」という視点でした。テンプレートに、キーワードを完全一致させる型、内部リンクを入れる定型段落、外部の信頼できる情報源へのリンクを1本入れる、といった要素をあらかじめ組み込んでおけば、これから作る記事は最初から改善された状態でスタートできます。既存の記事については、影響の大きいものから順に、後から手直ししていくという二段構えの進め方が、現実的だと感じました。

自動化・テンプレート化の選択肢

段落5

改善の進め方についても、いくつかの選択肢を整理してもらいました。SEOプラグインに搭載されている自動修正機能を使う方法、記事作成のテンプレート自体を修正して今後の記事から改善する方法、Claudeに既存記事全体をチェックさせて修正案をまとめて作らせる方法など、それぞれ工数や即効性が異なります。自分の状況(どれだけ早く改善したいか、どれだけ手間をかけられるか)に応じて、組み合わせを選べるのが実務的でした。

経営者としての気づき

段落6

この検証を通じて改めて感じたのは、SEOスコアを上げること自体は目的ではなく、「記事を読んだ人が、次にどこへ進むか」という導線を作ることが本来の目的だという点です。内部リンクがない状態は、記事を読んで満足してもらえても、その先の行動につながらない、もったいない状態だったと気づかされました。

注意しておきたいこと

段落7

Claudeが提示した分析や改善案は、あくまで「たたき台」です。実際に反映する前には、提案の内容が自社の方針やサイトの実情に合っているかを、必ず自分の目で確認する必要があります。また、分析対象となるデータには具体的な数字や事業に関わる情報が含まれるため、外部に共有する範囲には注意が必要です。

まとめ

WordPressの投稿一覧とSEOデータをブラウザ上でClaudeに読み取らせることで、記事を1本ずつ直すのではなく、テンプレート自体を直すという、より効果的な改善の方向性が見えてきました。次回は、Google Search Consoleでの検証について詳しく紹介します。