AI編集部の仕組みとは別のところで、ふと持ち上がった問題があった。あるサイトに、内容的に少し浮いてしまっている記事があったのだ。

今回の目標:テーマの合わない記事を、正しい居場所に移す

段落1

以前からあるサイトの中に、書いた当時の事情でそのまま置かれていた記事があった。しかし改めて見返すと、サイト全体のテーマとは少しずれた内容になっている。今回の目標は、その記事を新しく立ち上げるサイトへ移動させ、それぞれのサイトが本来のテーマに沿った状態を作ることだった。

なぜこの問題に向き合うことにしたか

段落2

サイトは、テーマが一貫しているほど読者にとって分かりやすく、検索エンジンからの評価も安定しやすい。ひとつのサイトの中にテーマの異なる記事が混ざっていると、そのサイト全体の印象がぼやけてしまう。せっかく複数のサイトを運用する体制を整えつつあったので、このタイミングで記事の住み分けをきちんと整理しておきたいと考えた。

実際に起きた問題:本文はついてきても、他がついてこない

段落3

新しいサイトを立ち上げ、そこへ既存の記事を移そうとしたところ、本文を移動させるだけでは記事として成立しないことに気づいた。タグ、カテゴリ、そして本文中で使っている画像などのメディアは、本文とは別の場所で管理されている。本文だけをコピーしても、これらの付属情報は自動的にはついてきてくれなかった。

「記事を移動する」という一言で済むはずの作業が、実際には複数の要素をそれぞれ個別に扱う必要がある、想像より複雑な作業だったのだ。

試したこと:ひとつずつ、個別に移動させる

段落4

そこで、タグ、カテゴリ、メディアを、それぞれ個別に移動させる処理を、ひとつずつ実装していくことにした。本文を移動させる処理とは別に、タグを移動させる処理、カテゴリを移動させる処理、メディアを移動させる処理を、それぞれ切り分けて作っていった。

この過程では、当然ながらエラーも数多く発生した。あるものはうまく移動できても別のものが移動できなかったり、順番を間違えると正しく紐付かなかったりと、細かい調整が必要な場面の連続だった。エラーを繰り返しながらひとつずつ原因をつぶし、最終的にはすべての要素が個別に移動できるところまでたどり着いた。

追加の工夫:301リダイレクトのためのCSVも用意した

段落5

記事を別サイトへ移動させると、元のURLにアクセスした人がページを見つけられなくなってしまう。これを防ぐために、301リダイレクトと呼ばれる、古いURLから新しいURLへ自動的に案内する仕組みを設定する必要がある。この設定についても、CSVファイルを使ってまとめて登録できるようにし、一括で処理できるようにした。

思わぬ副産物

段落6

この作業を通じて気づいたのは、AI編集部のために作ってきた仕組みが、記事の新規作成だけでなく、こうした既存記事の整理・引っ越しにも応用できるということだった。ひとつの目的のために作った機能が、別の場面でも役立つという発見は、想定していなかった収穫だった。

今回学んだこと

「記事を移動する」という一見シンプルな作業の裏側に、いくつもの要素が絡み合っていることを学んだ。ひとつの機能を実現するためには、見えている部分だけでなく、その周辺にある要素まで含めて考える必要がある。

次回への課題

サイトごとのテーマの住み分けが整理できた。次はもう一度、AI編集部本来の記事作成の流れに戻り、これまで積み重ねてきた工程を振り返る段階に入っていく。次回は、その振り返りについて書いていきたい。