Claude Codeで投資データ取得を改善するため、今回は「毎回、人が必要な画面を開く」という手間の見直しに取り組みました。前回作った投資担当AIに、ログイン後の保有情報と現金情報を読み取らせ、ダッシュボードの更新へつなげた記録です。

最初から一度でそろったわけではありません。表示中の画面に取得対象が左右され、確認日の異なる情報が混在し、現金情報が読み取れない場面もありました。そこから取得方法を調べ直し、最後には当日基準で情報をそろえたという報告まで進んでいます。

この記事では、①未取得の情報を区別する、②ログイン後の取得手順を見直す、③不明点を要調査として残す、という3つの工夫を紹介します。個人情報、保有金額、具体的な銘柄名は、本文と掲載画像のどちらにも載せていません。

前回の役割設計と台帳づくりは、<a href="https://www.otosan-fukugyo.com/claude-code-investment-ai-paypay/">第4話「Claude Codeで投資担当AIを作る方法」</a>にまとめています。

Claude Codeで投資データ取得を改善する前に、未取得を区別する

段落1

録画の冒頭では、投資担当AIから返ってきた情報を使い、経営ダッシュボードの投資カードを更新していました。ただし、その時点で確認できた項目と、前回の情報が残っている項目が混在していました。

原因の一つは、ブラウザで表示している画面です。ある区分を開いたままだと、別の区分にある保有情報を同じように取得できず、AIから本人へ画面の切り替えを求める場面がありました。

ここで、まだ確認できていない情報まで「本日の値」として扱わないことが大切でした。更新済みと未更新を分け、合計についても暫定であることを報告しています。見た目だけを最新にしても、元になる情報の確認日が違えば、全体の状況を正しく判断できません。

今回は、取得した内容だけでなく、取得できなかった範囲も報告に含めました。AIに任せる仕事では、成功した項目と残った項目が分かることが、次の依頼を決める手がかりになります。

画面の手動切り替えを繰り返さない方法を調べる

段落2

当初は、本人が対象の画面を開き、投資担当AIへ読み取りを依頼していました。必要な情報を順番に集められる一方で、確認のたびに本人の操作が必要になります。

一つの画面を読み取れるようになっても、画面を切り替えるたびに人の手が止まるなら、日常の確認作業を十分に任せられません。そこで今回の依頼を「開いている画面を読んで」から「ログイン後に、必要な情報を担当AI側で取得できる方法を調べて」へ変更しました。

本人がログインする前提は維持しています。そのうえで、日本株・米国株・現金という情報の区分を対象に、ログイン済みの画面のURL、iframe、DOMなどを調べるよう依頼しました。iframeはページ内に埋め込まれた別の表示領域、DOMはページを構成する要素の構造です。

新しい仕組みを一から大きく作るのではなく、前回確認したAppleScriptとJavaScriptによる読み取り方法を拡張する方針にしました。まず小さく検証し、取得に成功した情報だけを台帳とダッシュボードへ反映する、という順番です。

読み取りの依頼には、操作しない範囲も明記する

段落3

取得手順を任せる際には、認証情報・Cookie・セッション情報を保存しないこと、注文・売買・入出金・設定変更を行わないこと、注文画面へ遷移しないことを依頼文に含めました。

目的は、保有状況を確認する作業を進めることです。投資判断や注文の実行まで任せる依頼にはしていません。対象を明確にすることで、取得方法の調査と、実際の取引に関わる操作を分けました。

ただし、文章で「閲覧のみ」と指示することと、ツールの権限を技術的に制限することは別です。今回の録画から確認できるのは、操作範囲を指示したことと、その条件で取得を進めたという報告です。システム全体の権限制限を監査した記録ではありません。

役割を分けたAIへの依頼を考える際には、<a href="https://code.claude.com/docs/en/sub-agents" rel="noopener">Claude Code公式のサブエージェント解説</a>も参考になります。担当の仕事と使用できるツールを分けて考えるための資料です。

現金情報の取得とダッシュボード更新まで進んだ

段落4

途中では、ポートフォリオ画面に割合だけが表示され、現金の実額が確認できないという報告がありました。ここでは、割合から逆算して値を埋めず、未確認のまま調査を続けています。

その後、URL遷移による閲覧で必要な情報を取得できたという報告が返りました。日本株・米国株・現金の確認日をそろえ、ダッシュボードを最終確定データで更新したことが、録画内の最終報告に記されています。

Claude Codeで投資データ取得を改善した今回の到達点は、この取得成功と更新の報告です。「人が毎回それぞれの画面を開く」という進め方から、ログイン後の取得を担当AI側で進める運用へ、一歩進みました。

一方、この収録だけで毎日の安定稼働まで確かめたわけではありません。再ログイン後や別の日にも同じ手順が通るか、画面構成が変わった場合に未取得を正しく報告できるかは、継続して確認する必要があります。

履歴の不整合は、推測で埋めずに次の調査へ渡す

段落5

取得方法を調べる過程では、過去の記録との不整合も報告されました。実現損益や配当の記録、取引履歴と保有一覧の照合について、追加で確認すべき項目が見つかっています。

ここでAIは、分からない内容を想像で確定せず、「要調査」として残しました。現在の情報を取得することと、過去の履歴を漏れなく整理することは、別々に確認すべき仕事です。

録画の終盤には、投資担当だけでは判断できない点について、経理担当にも調査を依頼する入力が見られます。ただし、その調査結果まで完了した場面は、この録画では確認できませんでした。今回の記事でも、履歴の照合がすべて解決したとは扱っていません。

未解決の内容をそのまま次の担当へ渡せることは、AI社員を組み合わせるうえで役立ちます。結果だけを受け取るのではなく、何が分かり、何が残ったのかを記録することで、次の確認作業を具体的にできます。

今回の3つの工夫と、次に確かめること

今回取り組んだのは、未取得の項目を区別すること、ログイン後の取得手順を見直すこと、不明点を要調査として残すことの3つです。画面を読めるようにするだけではなく、その結果を確認して更新する流れまで整えました。

次は、別の日にも同じ取得ができるかを確かめながら、保留になった履歴の照合を進めます。取得に失敗したときに古い情報を最新として扱わないことも、継続運用で確認したい点です。

Claude Codeで投資データ取得を改善する作業は、手作業を減らすだけで終わりません。確認できた情報を使い、分からない情報を残し、人が判断できる状態に整える。その流れを少しずつ、普段の仕事に組み込んでいきます。

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