文章の構造は良くなった。しかし「自分にしか書けない内容」という一点だけは、まだ埋まっていなかった。

今回の目標:自分の実体験を記事の中に流し込む

段落1

このままでは、いくら構造が整っても、誰が書いても同じような記事になってしまう。今回の目標は、自分自身が実際に経験したこと、考えていることを、きちんと記事の中に流し込む方法を見つけることだった。

なぜ実体験にこだわったか

段落2

これまでのやり取りを重ねる中で、ひとつはっきりしてきたことがあった。読みやすさや構造は、指示の工夫でいくらでも改善できる。しかし「これはこの人にしか書けない」と感じさせる部分は、そこに本人の実体験が乗っているかどうかにかかっている。一般論だけの文章は、どれだけ整っていても、結局は他の誰かが書いたものと似てしまう。だからこそ、自分の経験を重視する方針に切り替えることにした。

実際にやったこと:文字ではなく、声で伝える

段落3

実体験を伝えるといっても、それをどう入力するかが問題だった。最初はテキストメッセージで打ち込んで伝えていたが、途中からやり方を変えた。音声認識を使い、声で話しかけて伝える方法に切り替えたのだ。

キーボードで文字を打つとなると、どうしても言葉を選んでしまい、内容が整理された「説明文」のようになってしまう。ところが声で話すと、思っていることがそのまま、飾らない言葉で出てくる。実際に自分が感じたこと、経験したことを、話し言葉のまま伝え、それをAIがきれいな文章に整えてくれるという流れを試してみることにした。

声で伝えることで見えた変化

段落4

この方法に変えてから、伝えられる情報の量が明らかに増えた。文字で打っていたときには省略してしまっていたような、細かい状況や、そのときに感じた気持ちまで、話し言葉であれば自然と口から出てくる。多少話がまとまっていなくても、AI側がそれを丁寧に拾い上げ、文章として整理してくれる。

自分の考えや経験を、まず言葉にして口に出す。それをAIがきれいな文章に磨き上げる。この役割分担がはっきりしたことで、ようやく「自分にしか書けない内容」に一歩近づけた感覚があった。

手応えと、残った課題

段落5

実際に音声で伝えた内容をもとにした記事は、それまでのものと明らかに違っていた。具体的な体験に基づいた記述が増え、読んでいても「これは実際に体験した人が書いているな」と感じられるようになった。

ただ、話し言葉で伝える内容は、その場その場でばらつきがある。毎回同じ質の実体験を引き出せるわけではなく、日によって話しやすい日とそうでない日があった。この「実体験をどう安定して引き出すか」という点は、まだ課題として残っていた。

今回学んだこと

この経験から学んだのは、情報を伝える手段そのものを変えることで、内容の質が大きく変わるということだった。文字で伝えるか、声で伝えるかという入力方法の違いが、最終的な記事の独自性にまで影響する。道具の選び方ひとつで、得られる結果がここまで変わるとは、正直なところ想像していなかった。

次回への課題

実体験を音声で伝えるという方法は見つかった。次の課題は、この実体験をその場限りで終わらせず、継続的に、安定して引き出し続ける仕組みをどう作るかということだ。次回は、その工夫について書いていきたい。