読みやすいのに残らない。この違和感をどうにかしたくて、次にとった行動は、少し変わったものだった。

今回の目標:正解を教えるのではなく、AI自身に考えさせる

段落1

最初に思いついたのは、指示の内容を自分であれこれ工夫することだった。しかし、そこで方針を変えた。自分が正解を用意して押し付けるのではなく、AI自身に「どうしたらもっと良くなるか」を考えさせてみようと思ったのだ。今回の目標は、この問いかけ方の実験だった。

なぜこの方法を試したかったか

段落2

それまでのやり取りで気づいたことがあった。自分が「こうしてほしい」と細かく指示を出せば出すほど、その通りの文章にはなるが、それが本当に良い方向なのかは分からない。むしろ、AIに「読者はどうしたら次も読みたくなると思うか」「どうしたら内容がちゃんと伝わると思うか」と、問い自体を投げかけてみたらどうなるだろうか。そう考えたのが、このステップの出発点だった。

実際に試したこと

段落3

実際に投げかけた問いは、シンプルなものだった。「どうしたらいい?」「どうしたら次も読みたくなるか」「どうしたらちゃんと内容が伝わるか」。そして、それだけでなく、自分自身が本当に伝えたいことが何なのかを、AIの側から引き出してほしいとも伝えた。

この問いかけに対して、AIは私に向けて質問を返してきた。何を伝えたいのか、誰に向けて書きたいのか、といったことを、箇条書きで整理しながら確認してくる。まるで、こちらの頭の中にある漠然とした考えを、AIが一緒に言語化してくれるような感覚だった。

出てきた変化

段落4

このやり取りを経て出来上がった文章は、以前とは明らかに違っていた。まず、内容に対して適切な装飾が加わり、文章としての見た目が整った。単に読みやすいだけでなく、要点が箇条書きで整理されていたり、強調すべき部分がはっきりしていたりと、構造そのものが良くなっていた。

文字数も自然と増え、ひとつのまとまった読み物として成立するようになった。以前のような「するすると読めるが何も残らない」文章から、少なくとも「ひとつの区切りとして読み切れる」文章に近づいた手応えがあった。

まだ物足りなかったこと

段落5

とはいえ、これで完全に満足できたわけではない。装飾や構造は良くなったが、それが「自分にしか書けない内容」になっているかというと、まだそこまでの実感は持てなかった。読みやすさと構造の面では前進したが、独自性という点では、まだ次の一歩が必要だと感じていた。

今回学んだこと

この経験から学んだのは、AIに対して「答え」を与えるだけでなく「問い」を投げかけることの価値だった。自分があらかじめ正解を決めてしまうと、その枠を超えられない。しかし、AI自身に考えさせる余地を残すことで、自分では思いつかなかった整理の仕方や視点が返ってくる。この「問いかける」というアプローチは、後の様々な場面でも活きることになる。

次回への課題

文章の構造や読みやすさは改善できた。次に取り組むべきは、そこに「自分自身の経験」をどう組み込んでいくかという課題だ。次回は、その試行錯誤について書いていきたい。