経営者のChatGPT導入記 第5章 日付のズレとハルシネーションに直面した話
結論:便利さに慣れてきた頃、日付のズレ、事実と異なる情報、そして意見に同調しすぎる傾向という3つの落とし穴に直面しました。ここまでの連載で、ChatGPTを業務に組み込んでいく過程をお伝えしてきました。任せられる範囲が広がるにつれて、当然ながら失敗も経験しています。今回は、実際にうまくいかなかった場面を正直にお伝えします。
日にちと曜日のズレに気づきにくかった

最も困ったのが、日にち・曜日・年号の誤りでした。文章そのものの間違いであれば違和感に気づきやすいのですが、日付と曜日の組み合わせがずれているといった誤りは、パッと見ただけでは気づきにくいという厄介さがあります。特に少し先の予定について書かれた文章では、その日が何曜日かをいちいち確認する習慣がなかったため、誤りに気づかないまま進めてしまいそうになったことが何度かありました。
ハルシネーションが目立った場面もあった

存在しない情報や、事実と異なる内容がもっともらしく出てくる、いわゆるハルシネーションが目立つ場面もありました。文章の質が高いだけに、内容まですべて正しいと錯覚しそうになりますが、実際には確認が必要な部分が多いと痛感させられました。
自分の意見に従いすぎる傾向も気になった

もう一つ気になったのが、自分の意見に対して強く同調してくる傾向です。何かを提案したり相談したりすると、こちらの考えを肯定する方向で返ってくることが多く、判断の材料として参考にならない場面が時々ありました。反対意見や別の視点を求めているときほど、この傾向がもどかしく感じられました。
これらの失敗から学んだ確認習慣

こうした経験を経て、日付・数字・固有名詞に関わる部分は必ず自分で二重チェックするという習慣を徹底するようになりました。また、あえて「反対の立場から意見をください」「批判的な視点で見てください」といった伝え方をすることで、同調しすぎる傾向をある程度は緩和できることも分かってきました。
完璧を求めすぎないという心構え

これらの弱点を知った上で、AIに完璧を求めすぎないという心構えも大切だと感じるようになりました。得意な部分(文章の構成や表現)は存分に任せつつ、苦手な部分(正確な日付管理、客観的な判断材料)は人間が補うという役割分担を明確に意識するようになったのが、この失敗から得た一番の学びです。
まとめ
日付のズレ、ハルシネーション、意見への同調しすぎという3つの落とし穴を経験したことで、AIとの付き合い方により慎重さが加わりました。次回は、こうした注意点を踏まえた上で、現在どのような使い方に落ち着いているかをお伝えします。
