AI Publisher開発物語 第13話 一つでは無理だった、という気づき
タグも画像も個別に扱う必要があると分かった頃、少し立ち止まって、ここまでの道のりを振り返ってみることにした。
今回の目標:ここまでの流れを、一度整理してみる

ネタを思いつくところから、記事が書かれ、画像がつき、WordPressに公開されるところまで。今回の目標は、この一連の流れを俯瞰し、当初思い描いていた姿とどこが違っていたのかを確認することだった。
なぜ、このタイミングで振り返ろうと思ったか

権限の壁、画像の壁、速度の壁。ひとつずつ乗り越えるたびに、その場では目の前の問題に必死で、全体を見る余裕がなかった。しかし、いくつもの機能が形になってきたこのタイミングで、一度俯瞰してみることで、これから先に何を整えるべきかが見えてくるのではないかと思った。
当初の思い込み:一つのAIで完結できると思っていた

振り返ってみて、まず気づいたのは、自分の最初の思い込みだった。構想を練り始めた頃は、ひとつの優秀なAIに任せれば、記事作成からWordPressへの公開まで、すべてが完結すると考えていた。ひとつの頭脳に、すべての作業をこなしてもらえばいい。そんな単純なイメージを持っていたのだ。
見えてきたこと:連携こそが秘訣だった

しかし、実際にここまで進めてきて見えてきたのは、まったく違う真実だった。ひとつのAIだけで完結させようとするのではなく、二つのAIと、Google Drive、そしてWordPressという、複数の場所・複数の役割が、それぞれの持ち場でうまく連携することこそが、この仕組み全体を成立させる秘訣だったのだと、今になって思う。
文章を書くことに強いAI、外部のサービスと接続することに強いAI、それらをつなぐ共有フォルダ、そして最終的な受け皿となるWordPress。それぞれが自分の得意分野に専念し、お互いの成果物を橋渡ししていく。この分業の形こそが、ひとつのAIに万能を求めるよりも、はるかに現実的で、実際に動く仕組みだった。
なぜ「一つで完結」という発想から抜け出せなかったのか

振り返ると、最初にその発想にとらわれていたのは、目の前のAIがあまりに優秀に見えたからだと思う。何でも答えてくれるし、何でも書いてくれる。だからこそ、公開までのすべての工程も、同じAIに任せられるはずだと錯覚してしまっていた。実際には、文章を書く力と、外部のシステムに接続して操作する力は、まったく別の種類の能力だったのだ。
今回学んだこと
この振り返りを通じて学んだのは、「万能を求めない」という姿勢の大切さだった。ひとつの道具に完璧を求めるのではなく、それぞれの得意分野を見極めて組み合わせる。この発想の転換こそが、これまでの数々の壁を越えてこられた、本当の理由だったのだと思う。
次回への課題
全体の構造は見えてきた。次は、この連携をさらに滑らかにするために、細部をどう改良していったかについて書いていきたい。
